自動車の整備にはいろいろな工具が必要です。
ただ、工具と言っても、誰でも簡単に手に入る物から修理工場等にしかないものまで実にさまざま。
今回は「自動車整備には必須とも言える工具類」を中心に解説しようと思います。
ご自身で整備や改造をお考えの方は参考にして下さい。
個人レベルでも必須といえる工具
まずここでは、個人レベルでも必ず持っておきたい工具を紹介します。
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ドライバー
どの家庭にもワンセットはあると思うんですが、車の整備となるとそのような普通のドライバーじゃ事足りないこともしばしば。
というのも車の構造上非常に狭い場所にネジがあることも多く、それに応じたドライバーが必要になってくるんですね。
柄の短いスタッビタイプや金属の部分が長いタイプなど、色々なドライバーがあったほうが助かるでしょう。
スパナ・レンチ
作業効率のいいラチェットレンチという工具を使うと、作業が非常に早く済んだりします。
といってもスパナじゃないと入らないような狭い場所とかもあるので、両方必須と言えるでしょう。
プライヤ・ペンチ
ラジオペンチやニッパ、プライヤーなどの挟んで使う系の工具も間違いなく必要です。
コードやバンドの切断にはニッパがあると便利です。
ラジペンやプライヤーは何かをひっぱたり、回したり、剥がしたりする時にあるとすごく便利な工具なので必ず揃えておきましょう。
ハンマー
ハンマーも必要です。日本語で言うトンカチですね。
ハンマーには材質もいろいろあり、金属、プラスティック、ゴムと用途に分けて使用する必要があります。
また音で異常を発見するために使う検査ハンマと言うものもあるということは覚えておいたほうがいいかもしれません。
電装系の作業時に使う工具
自動車は電気がないと動きませんので、電装系の整備も当然必要になってきます。
配線処理の時に使う電工ペンチは単品で買うのではなく、ギボシなどが一緒に入っているターミナルセット買うといいでしょう。
検電器(テスター)は、通電確認、電圧測定など常に必要ですので必ず持っておきましょう。
ジャッキ
車の下回りや足回りの整備時には車を浮かす必要があり、その時に使うのがジャッキというものです。
車載工具にパンダジャッキというものは載っていると思いますが、真剣に整備をするならフロアジャッキぐらいは持っておいたほうがいいでしょう。
パンダジャッキに比べて少ない労力で持ち上げることができますし、比較的安全です。
本気の人用のマニアックな工具
今から紹介する工具は、整備工場には必ず備えられている工具ですが「個人レベルで持っている方は少ないんでは?」といった感じのものです。
一歩踏み込んだ整備もご自身でやるつもりの方でしたら持っておいたほうがいいでしょう。
エアツール
エアツールとは、コンプレッサーを用いて空気で駆動する工具のことを言います。あると非常に作業が楽になるのが特徴です。
代表的なものにインパクトレンチ、ブローガンなどがありますね。
ただ、エアツールを使用するにはコンプレッサーが必要になりますので、個人で導入するには少しハードルが高いです。
「でもどうしても欲しい」という方は、今は小型のコンプレッサーも発売されていますので、そのあたりを一度見てみるのもいいかもしれません。
計測・測定用ツール
エンジンなどの整備は、僅かな差異が性能や安全性に関わることがあります。
そのような微妙な調整や計測に使われるのが、ノギス・マイクロメーター・シックネスゲージといった精密な計測工具です。
また、ボルトの締付け具合にも既定の数値というものが設定されており、それらを守らないと大変危険な状態になってしまうこともありえます。
わかりやすいところで言えば、タイヤを固定しているナットも既定のトルクが設定されており、トルクレンチでしっかり数値通りに締め付ける必要があります。
車全般に言えることですが、既定の数値は必ず守るようにしましょう。
専用特殊工具
自動車の整備工具の中には,他の機械と汎用性のない特殊工具も沢山存在します。
- サスペンションを脱着する時に使うスプリングコンプレッサー
- 内張りなどを留めているプラスティック性のピンを外す時に使うハンディーリムーバー
- エンジンオイルフィルターを外す時に使うフィルターレンチ
- 点火プラグを交換する時に使うプラグレンチ
- 配線の取り回し時に使う配線ガイド
これらの工具は比較的大掛かりな整備をする時にあったら便利な工具です。
整備する回数に対してのコストを考えると必要ないかなとも思いますが、ご自身で全てやりたい方はあった方がいいでしょうね。
工具を買う時のコツ
工具を買う時には、いくつか気をつけておいたポイントがあります。
- 耐久性
- 強度
- 信頼性
この3つは非常に大事です。
どこのメーカーかわからないような安価な工具は、すぐに壊れてしまったり曲がってしまったりと、耐久性、強度ともにイマイチです。
それに使いやすさというのは値段と比例します。
そういう意味でも、ちょっと高額でも信頼できるメーカーさんの工具を買う方が、後々のことを考えると良かったりするんですよね。
捨て工具を有効に使う
整備工具の中には「捨て工具」と呼ばれる、壊れる前提で使う工具が存在します。
壊れるかもしれないけどやらざるを得ない作業の時に使う工具ですね。
いくら高価な工具でも無理な作業というのは存在しますからね。
そんな時のために、安価な工具ワンセット購入しておくことをおすすめします。
おすすめ工具メーカー
ただ、長く気持ちよく使える工具ばかりですのでそれなりの値段はします。
特に下3つ(ネプロス、スナップオン、マックツール)は非常に高額です。
まあそれ故に、みんなの憧れの工具メーカーだったりするんですけどね。笑
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