「あれ?地面が濡れてる。。」
ある日ふと気付くことがあるかもしれません。
もし気付いたら絶対に放置してはいけません。万が一オイル漏れや水漏れだった場合、そのまま走行すれば故障の原因になりかねません。
ここでは「何が漏れているのか見分ける方法」と、その際の対処法を解説し致します。
何か漏れていたらトラブルのサイン
クルマを駐車しておいたあとに、水がたまっていたりオイルが落ちていたら、まずトラブルと思ったほうがいいでしょう。必要なものがどこかから漏れてきているということですからね。
そんな時は、まずは手で触れてみてオイルか水かを判断してみることが大切です。
水が漏れている場合
漏れているのが水の場合、ラジエターの冷却水が漏れている可能性が高いでしょう。エンジンルーム内のラジエターのリザーバータンクをみて、液面がMAXとMINの間にあるかを確認してみましょう。さらにラジエターキャップを開けて、内部にも水がたっぷり入っているかを確かめてみる。どちらも充分ならばまず安心です。
もし不足していた場合、大量に減っていた時はすぐに修理を頼んたほうがいいですし、少量の時はいったん水を補充して様子を見るのも一つの手です。
ですが、どちらにしても長距離走行や高速走行はさけたほうがいいです。原因を突き止めてからにしましょう。
関連 ラジエターや冷却水のトラブル・故障を解説!【修理しないとオーバーヒートを起こします】
稀にウォッシャー液が漏れるということもありますが、これは大したトラブルではないので心配は無用。 タンクにヒビが入っていたり、ホースの接続部分がはずれている可能性が高いです。
ホースのはずれ程度なら自分でも直せますが、タンクの交換はプロに任せたほうがいいでしょう。
クーラーの落水を水漏れと勘違いしないようにしましょう
1点覚えておいた方がいいのは、「夏場にはクーラーから落水する」ということです。また洗車の後や雨の中を走行した後も、しばらくたってからボディ内の水がしたたってくることがあります。
ですが、逆に「クーラーからの落水だと思っていたら実はラジエター液の漏れだった」いうこともありますので、判断できない時は修理工場で点検してもらいましょう。
オイル漏れの場合はすぐに点検、修理を!
オイル漏れの場合にはさまざまな可能性があります。
エンジンオイル、ブレーキオイル、ミッションオイル、ATミッションオイル、デイファレンシャルオイルなど、クルマでは各部でオイルが使われています。このすべてを点検したほうがいいでしょう。
まずは、クルマのどのあたりからオイルが漏れたかをみてみます。「クルマの後部中央ならば ディファレンシャル」といったように、ひと目でわかる場合もありますが、エンジンルームの下というとなかなかわかりにくいかもしれません。
そんな時は、オイル量から判断するというのも一つの手です。
エンジンオイルは、エンジンに付いたレベル ゲージを引きぬき、これをきれいに拭いてから、 再度元の位置に戻しもう一度引き抜いてみましょう。ゲージ先端のLとHの間に液面があればOKです。
ATトランスミッションも点検方法は同じで、 エンジンオイルのレベルゲージよりもう少しや わらかく長いゲージがエンジンの下のほうから出ているはずです。このゲージでオイル量をみてみましょう。
ブレーキオイルやクラッチオイルならば、リザーバータンクかエンジンルーム内にあります。ここをみて液面がMAXとMINの間にあればOK。
面倒なのはトランスミッションオイルとディファレンシャルオイルです。これはオイルを入れるプラグ(ネジ)を開けてみるしかありません。プラグを開けて中に指を差しこみオイルが指先につけば問題ないということになります。
いずれの場合も、漏れた量が少量ならばとりあえずはオイルを補充すれば一時的には大丈夫ですが、ブレーキオイルの場合だけは、ブレーキ系統全体に影響がおよぶので走行はさけたほうがいいです。
またエンジンオイルやトランスミッションオイル、ディファレンシャルオイルならばドレンプラグなど漏れやすい部分をしめ直すだけで回復することもあります。
まあ、と言ってもこのあたりになると個人で点検は相当詳しくないと厳しいものがありますので、修理工場にお任せするのが一番だと思います。
オイル、水漏れまとめ
漏れているオイルや水の量によっては、補充だけでその場をしのげてしまうかもしれません。
しかし、漏れを発見したら、とりあえずは点検整備を受けたほうがいいでしょう。
しのいでいるうちに漏れ自体を忘れてしまい「ある日突然故障」なんて事態も考えられますからね。