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車のホイールの「基礎知識(リム径・リム幅・インセット・PCD)」と「点検手順」を徹底解説

ここでは車のホイールの規格などの「基礎知識」と「点検手順」を解説しています。

普段あまり気にかけることのないホイールですが、ホイールをカスタムするときなんかは基礎知識は必ず必要になってきます。

サイズなど、決まった見方があります

また、たまにでいいので点検も必ず行った方がいいのは言うまでもありません。

 

 

ホイールの規格について

最近は非常に多くの種類の軽合金ホイール(アルミホイール、マグネシウムホイール、チタニウムホイール)が登場しています。材質はアルミを主とした合金がほとんどで、一部の高級品や競技用のホイールにマグネシウム合金のものもあったりなんかも。

色、形など様々ですが、どの車種にどのホイ ールが装着できるかということについては寸法上の制約である程度決まってしまうんですね。ホイールを購入しようとする場合、最低限これだけは確める必要があります。

ホイールの規格(リム径、リム幅等)は、通常どのホイールにも表示されています。

リム径はタイヤの径のこと(インチ表示)。

リム幅は装着し ようとするタイヤのトレッド幅との関係である程度決まります。

Jとか JJというのはリムの形で、これはあまり気にする必要はありません。

問題はPCDとインセット(昔の呼称はオフセット)で、これは車種によって異なるからかなり種類が多いのが現状です。

PCDとはホイールを装着するときのスタッドボルトの配置径で、国産車で100ミリ〜140ミリ まで数種類あります。これが違うと絶対にホイールは装着できません。

次にインセットはホイールのセンターから装着面までの距離のことで、インセット量が多くなればなるほど、ホイール(とタイヤ)はボディの内側に入ることになり、少なくなれば外側に出ることになります。このインセットが合っていないと、タイヤがボディの外にはみ出したり、逆に内側に入りすぎてサスペンションやボディに触れたりすることになって具合が悪いんですよね。

車種によってはその自動車メーカーの純正品以外、 市場に2〜3種類しかないこともあるので、 購入前に充分な下調べが必要です。

ちなみに競技用の特殊なホイールでは、インセットがマイナス数ミリというものもあったりします。

 

ホイールの点検について

ホイールの点検はタイヤに比べて見落とされがちです。

しかし、日常の点検でもチェックできる部分はあるので、ときどきはホイールのチェックをした方がいいでしょう。

 

ホイ—ルキャップをはずして点検しよう

多くのクルマに純正品として付属しているホイールはスチール製(通称てっちんホイール)ですが、最近はホイールキャップでホイール本体が隠されている場合が多いです。なのでつい点検もおろそかになりがちというのが実際のところだと思います。(プリウス等)

洗車やワックスがけの際、まず1度ホイ —ルキャップをはずしてみましょう。外すとホイール本体と4個〜5個のナットが見えるはずです。このナットがすべてキッチリしまっているかどうかを点検するのが最も重要なポイントです。高速走行の前後や長距離ドライブの後などは、増し締めも行うとよりいいでしょう。

安全のためです

締め方としては、対角線に沿ってトルクレンチや手で行うことが大切で、足でレンチを踏み込んだりするとパンクなどのときナットがゆるまず四苦八苦してしまうことになりかねません。かならす手で締めましょう。

 

ホイールの内側を見る

ホイールをはずして点検することも時々行ったほうがいいですね。キズ、サビはもちろん、 大きなゆがみがないかも十分点検しておきましょう。

特にホイールの内側(裏側)は、こういう機会によく洗浄し、防鲭剤(CRCなど)を吹き付けておくとGOOD。

軽合金(アルミやマグネシウム)のホイールの場合、小さなクラック(ひび割れ)が発生していないかどうかもチェックしいておいた方がいいです。初期の軽合金ホイールの中には大きなショックが加わると変形せずにいきなり割れてしまうものもあっりしたんです。

今はよほどないですけどね。

ちなみに、ひびの入ったホイールは修理するより買い換えたぼうがはるかに安上がりだし安全です。

 

振動でホイールの不具合がわかることもある

走行中、車体やハンドルにいきなり妙な震動を感じたら、それがパンクでない限り、ホイールを疑ってみる必要があります。

クルマの周囲を1周しながら、ホイールの状態を点検、 足で各車輪を1、2回蹴ってみる。もしこれでホイールのガタを感じたら、かなり危険な状況であったといえるでしょう。

ホイールというのは意外にしっかりとくっついているもので、4個のナットで固定するものなら、とりあえず対角の2個が止まっていればある程度走れてしまいますし、条件さえ良ければ1個でもなんとかなってしまいます。そのため1個のナットがゆるんでいても、まず気付くことはありません。

ひととおりナットを増し締めし、それでも震動がおさまらない場合は、ホイールバランサ ーウヱイトの脱落を考える必要があります。このウェイトはホイールの重心を整えるために取り付けられているわけですが、最近の軽合金ホイールなどではホイールの内側に取り付けられているものもあり、脱落しても簡単には気付きません。

これは自分ではどうしようもない ので、専門店でバランスを取り直してもらいましょう。

 

 

ホイールの点検のポイントと手順

ホイールの点検のポイント

点検のポイント

  1. ホイールの取付状態。ガタなどがないことをまず確認する。リムは縁石などにぶつけてゆがみが出やすいところなので少しぐらいならやむを得ないが、大きなゆがみがないことを確認する
  2. ホイールにはバランスをとるためのおもり、バランサーが付いていることが多い。これがちゃんと付いているか確認する。
  3. ホイールキャップの付いているクルマは、それをはずして内側の点検も行う。
  4. 取付ナットを増し締めすることも必要。車載の専用レンチを使って、手で締まる範囲で行うこと。足で蹴ったりしてはいけない。

 

ホイールの点検の仕方

  1. チェックする対角車輪外側に輪止めする
  2. タイヤが地面に付いている範囲である程度ジャッキアップを行いナットをゆるめる。タイヤを地面から離してしまうと、ナットをゆるめる際に車輪が空転してしまう
  3. ジャッキで完全にタイヤを浮かせナットをはずす
  4. ホイールをまっすぐ手前に抜き取る
  5. ホイールの裏側を清掃し、傷などの有無をチェックする
  6. チェックが終わったら、ホイールをボルトに合わせてまっすぐはめ込む
  7. ナットを手で回しかけ、タイヤが地面に触れて空転しない範囲でレンチで軽く締める
  8. タイヤが地面に触れて空転しない程度までジャッキを下ろし、レンチを使って手で締めつける
  9. ホイールキャップをはめる

 

ホイール点検の特に役立つおすすめ工具

トルクレンチ

少ない力で確実にナットを締め上げることができます。閉める際の規定値の設定も可能。

 

フロアージャッキ

車載道具のパンダジャッキは、車体を持ちあげるのに時間がかかるのであまりおすすめできません。こういったフロアージャッキなら力もいりませんし、あっという間に車を持ち上げることが可能です。

 

輪留め

ジャッキアップした際に車が動き出してしまう万が一の危険を事前に防ぐことができます。

 

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