バッテリーの不調が原因のトラブルといれば、
- エンジン不始動
- セルモーターの不調
- 走行不能
- 電気系の不調
など、どれもこれも致命的なものばかりです。
しかし、メンテナンスだけしっかりとやっておけば、大抵のトラブルは避けることが可能です。
ここでは、バッテリーの点検方法や、メンテナンスのいろはを解説していこうと思います。
重要なパーツですので、長いこと放置している方は手を入れてあげてください。
バッテリーの点検方法 まとめ
バッテリーの点検は、まずバッテリー液から
バッテリーは、外側からでも液量が点検できるように半透明のボディをしているものが多いですが、最近では「メンテナンスフリーバッテリー」のような中のみえないバッテリーもあります。
中のみえるものならば、バッテリーの側面に「UPPER LEVEL」と「LOWER LEVEL」と書かれた2本の線があるはずです(上の画像を参考に)。この2本の線の間にバッテリー液の液面がきていればOK。ポイントとしては、バッテリー内部の区切られた槽の液面がすべてそろえていたほうがいいでしょう。
内部がみえないバッテリーの場合や、汚れていて内部がよくみえない場合、また周囲の装置によってみにくい場合には、バッテリー上面にある丸いキャップを開けて液量を点検する必要があります。キャップはマイナスドライバーやフライヤー、また硬貨などで開けられます。この場合も、もちろんすべての槽の液面を点検しましょう。
バッテリー液が不足していたら補充しましょう
もしバッテリー液が不足していた場合には、バッテリ— 補充液を入れる必要があります。
さきほど開けたキャップのところから補充を行います。極めて少量ならば水道水でもなんとかなりますが、 できればバッテリー補充液を使ったほうがいいでしょう。
また、さらにしっかりと点検したいというのならば、バッテリー液の比重計を使う方法もあります。
バッテリー液の比重は通常で1.26前後が正常値。これより大幅に下回つている場合には、バッテリー強化剤やバッテリー液を入れて比重を増さなければいけません。
⇒ 比重計の使い方はコチラ
ターミナルの清掃も重要
ターミナルと配線の金具の清掃も必ずしましょう。
夕ーミナルにつけられている金具は、ボルトとナットで固定されています。このナットをスパナでゆるめていくと外すことができますが、その際ナットは完全にはずす必要はなく、ゆるんできたら少し回すようにしながら上に引き上げれば簡単に外すことが可能です。
外す際、トラブルを防ぐために必ずマイナス側から先にはずしましょう。先にプラス側をはずし、これがボディに触れたりするとショートし、バッテリーばかりかクルマの電気系統全体を傷めることもある。火花で火傷してしまうこともあるでしょう。
注意ポイント
ターミナルにサビや汚れがある場合は、これをきれいに拭き取ります。拭き取っても汚れやサビが落ちないようでしたら、 金ブラシや紙ヤスリで軽くこすり汚れを落としましょう。また、配線の金具に触れる部分ばかりでなく、夕—ミナルの台座の部分も磨いておいたほうがその後のメンテナンスも楽になります。清掃が終わったらサビ防止のために、薄くグリスなどを塗つておくとさらにいいでしょう。
配線金具のほうは、外側ではなく内側を綺麗にすることが重要です。ここを磨くには紙ヤスリが最適。紙ヤスリを丸めて金具の内部を通し、何度も前後してやれば大抵の汚れや錆をとることができるでしょう。
さらにバッテリーの上部をよくみて汚れかついていたり、白い粉が浮いているようならばこれを拭き取っておく。濡れ雑巾で充分だですが、汚れが落ちにくいようならば少し中性洗剤をつけるといいでしょう。洗剤を使った場合には、何度も濡れ雑巾で拭き取って洗剤が残らないようにしましょう。
水洗いも短時間ならOK
バッテリー全体が汚れているようならば、取りはずして水洗いしてしまってもOKです。
バッテリーは電気系統の部品なので水を嫌いますが、濡れている時間が短ければたいした問題にはなりません。全体に洗剤をつけてよくこすり、水で一気に洗い流してしたあとは、水分をしっかり拭き取り日陰干ししましょう。
バッテリーの取りはずし方は車種によって多少異なりますが、 バッテリーの中央を横断している固定用の金具をゆるめればいいだけです。
この金具の両端にはナットがあり、まずはこれをゆるめましょう。ある程度ゆるんでくると、金具が動くようにになります。そのまま取りはずしてしまわなければならない金具もありますが、多くの場合は金具の先にフックのついた金属棒があり、そのフックがパッテリーの台座に引っかかっています。
金具がゆるんで動くようになると、このフックもはずせるので、左右両側のフックをはずしてしまえばバッテリーは自由な状態になります。もちろん夕ーミナルに接続されたコードもはずしておかないと、バッテリーは取り出せません。
取りつけはまったく逆の手順で、フックをかける位置を間違わなければ、問題なく取りつけられるでしょう。
▼ 取り外し方はコチラにも詳しく書いてあります
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